無料で使えるDavinciResolveを使い、誰でも簡単に動画のクオリティーを上げることが出来ます。
ここで身につくスキルは以下の通りです。覚えたスキルは何も見ずにいつでも再現できる状態にするのが理想です。一度に沢山詰め込むとそれが出来ないことも多いと思います。始めはこれだけあれば十分かと思います。
ここで覚えるスキルを軸にして少しづつスキルのレパートリーを増やしていきクオリティーをあげていきましょう。
- 動画をカットする方法(不要な部分を切り落とす)
- タイトルのつけ方
- TV番組で良く見るテロップの作り方
- トランジションの使い方(カット、シーンが変わる際のエフェクト)
- BGMをつける
必要なPCスペックについて確認してみよう
編集する動画がfullHD、4kなど扱うメディアや作業内容等々条件によって作業の快適さは変わってきます。ハイスペックPCであるほど処理は早くなります。ソフト側で処理を軽くするための設定もあります。
基本的に最近のゲーミングPCであれば問題ないかなと思います。CPUよりもGPUのパワーが必要になるソフトです。
もし古いOSのパソコンや安価なノートPCしかない場合はOS標準でついている画像編集ソフトや低スペックPC向けのソフトを利用するかPCの買い替えを検討してみてください。
公式HPでは推奨スペックについての記載は見当たりませんでしたのでPCメーカーや実際に使っている人の感想を見るのが良いと思います。→davinci resolve 18 推奨環境 windowsの検索結果が見れます。
Macの場合はM1MacbookAirであればサクサク作業できるみたいでした。
参考までに自分のPCスペックは
OS win11
CPU i7-8700K CPU @ 3.70GH
メモリ48.0 GB
グラボ RTX3080
CPUはだいぶ古いですがグラボとメモリのお陰でストレスなく作業が出来てます。
DavinciResolveをインストールしよう
HPにアクセスしてファイルをダウロードしてください。HPはこちら。

今すぐダウンロードをクリックします。

横軸のピンク枠がβ版、緑枠が正規版
縦軸の水色枠が無料版、黄色枠が有料版

今回は画面左下の無料正規版よりご自身のPCのOSを選んでダウンロードしてください。
ファイルサイズは数ギガあるのでWi-Fi環境推奨です。
DaVinci Resolve 無料版ですが一部機能制限があります。通常の使用では特に不便は感じないと思います。有料版にしかない機能を使ってみたいと感じた時にDaVinci Resolve Studio(42980円)の購入を検討すると良いと思います。有料版ですが料金がサブスクではなく買い切りでバージョンアップ時も追加料金が不要です。一度買ってしまえばずっと無料で最新版が利用できるので長い目で見るとコストを抑えられます。(2023年5月現在)
もともとグレーディング(映像の色を調整)に強いソフトですが編集機能が強化され次のバージョンでは日本語字幕自動生成も可能になります。(現在バージョン18、次のバージョンはマイナーアップデートで18.5です)更新頻度も高くどんどん新機能が付け加えられていってます。
ファイルのダウンロードが済みましたら早速インストールしましょう。
DavinciResolve起動させてみよう
インストールが終って起動しましたらプロジェクトの画面になります。プロジェクト名は動画の内容等自分で分かりやすいものにすると良いと思います。

右下の新規プロジェクトをクリックします。

プロジェクト名を決めます。動画内容にあったものにすると分かりやすいです。
起動後の画面を確認してみよう
起動後の画面の見かたについて簡単に説明します。

全体のイメージ

画面左上のメニュー
上のメニューをクリックすると各メニューの一覧が表示されます。ここを確認するとどのような機能があるのか、ショートカットは何かなど確認できますが一度に覚えるのは大変です。今はココを見ると色々な情報があるんだなぐらいの認識で大丈夫です。

画面下に7つアイコンが並んでます。左からメディア、カット、エディット、Fusion、カラー、Fairlight、デリバーです。今回使うのは、エディット(編集)、デリバー(書き出し)だけです。
メニューは常時表示されます。下のタブで作業内容を選択し画面を切り替えます。
動画をカットしてみよう
画面下のアイコンからエディットのページを開いてください。
エディットページの画面の見かたについて説明します。
画面左上に画面の拡大縮小、メディアプール、エフェクト、Index、サウンドライブラリと並んでます。アイコンを押すと対応した画面が開き、再度押すと閉じます。メディアプールとエフェクトは同時に画面を開いたままにすることも出来ます。

上の画面はメディアプール、エフェクトライブラリー、インスペクタをクリックして表示状態にしたものです。普段は閉じてタイムラインとビューワーで作業を続けます。

ビューワーとタイムラインのみ表示にするとこんな感じです。広くて作業がしやすいですね。
では、タイムラインに動画を配置してみましょう。

動画をドラック&ドロップします。
メディアファイルをドラッグ&ドロップ出来る場所は、タイムラインかメディアプールのスペースになります。やってることは同じになります。最初はタイムラインに直接配置する方法がオススメです。
では、いよいよ編集作業入りたいと思います。
まず始めにカット作業を行い不要なシーンを切り捨てていきます。
動画を再生して不要な部分を見つけてカットを入れて削除する。これの繰り返しになります。
最初に覚えるべき4つのショートカット
スペースキー →動画の再生とストップ
※参考:J→逆再生 K→ストップ L→再生 JとKは連続して押すと倍速、3倍速になる。
Ctrl+B →クリップをカットする(クリップに切れ目が出来きて分割されます)
Ctrl+Z →一つ前に戻る
※参考 Ctrl+shift+z →やり直し
Delete →選択されているクリップを削除してスペースを詰める
※参考:back →選択されているクリップを削除。削除したスペースは空いたまま
※macユーザーの場合はCtrl→command、alt→optionに置き換えてください


再生ヘッドがタイムラインの左端にあります。

スペースキーかLを押すと再生が始まります。再生ヘッドはタイムラインを右に移動していきます。

実際にカットすると上のように分割されます。間違った場合はCtrl+Zで戻しましょう。
スペースキーを押すと再生ヘッドが右にスクロールをし再生が始まります。商品レビュー動画などを撮ってる場合はタイムライン下側のオーディオ(下の緑の帯)の波形を見ながらしゃべっていない部分をどんどんカットする感じになります。間の取り方や映像の区切りなどを意識しながらカットすると良いです。
作業自体は「再生→ストップ→カット→DEL→再生→ストップ→カット→DEL」の繰り返しになります。マウスだけの作業だと大変ですのでショートカットキーの使い方に慣れておきましょう。
編集作業の現場では動画の事をクリップと呼びます。撮影した動画をカットして複数のクリップを作り不要な部分を捨てたり分割したり順番を入れ替えたりします。
タイトルをつけてみよう

1,エディットページの画面左上のエフェクトをクリックします。
2,ツールボックの中のタイトルを選びます。
3,タイトルの中のテキスト+をTL上にドラッグ&ドロップします。
TLの並びですが一般的にビデオ1にメインの動画を配置して、タイトルやテロップはビデオ2に配置することが多いです。TLはレイヤー構造になっておりビデオ1がレイヤーの一番下、ビデオ2がその一つ上となります。

レイヤー構造とは透明な板が重なっていると考えていただくと分かりやすいです。左画像の一番下がビデオ1、2番目がビデオ2にあたります。これを真上から見るとビデオ1の動画の上にビデオ2のテキストが重なって写ることになります。

先ほどタイムラインに配置したテキスト+をクリックしてください。
画面右側のインスペクタ内のパラメーターを操作してタイトルを表示させます。
今回使うのは、テキスト、フォント、カラー、サイズ、アンカー縦になります。
テキスト:ここに表示させたい文字を入力します。
フォント:テキストを日本語にした場合はフォントも日本語対応の物を選んでください。非対応フォントだと正しく表示されません。フォントはパソコンにインストールしてあるものが反映されます。人気のフォントをパソコンに入れておきましょう。
カラー:クリックすると好きな色に変えられます。装飾された文字は別講座で詳しく解説します。
サイズ:文字サイズを変更できます。
アンカー縦:画面に表示される文字の高さを変えられます。スクロールバーの操作だけだと好きな位置に決まらないことも多いのでその場合は数字をクリックして直接入力してください。数字はマイナスを選ぶ事も出来ます。
インスペクタが表示されない場合は右上のインスペクタをクリックしてください。ここで表示非表示を切り替えられます。
https://yamatumi.com/a-collection-of-super-convenient-font-links-introducing-recommended-fonts/

上のビューワーを見て頂くと緑の文字でtestとタイトルが表示されているのが分かると思います。。

インスペクタを拡大してみました。フォントとカラーとサイズとアンカーをいじってます。何事も経験ですので数値を色々いじってみましょう。
テロップを作ってみよう
基本的にはタイトル作成と同じです。テロップの位置ですが通常は画面下方に配置することが多いです。文字を傾けたり、振動させたりする方法については別講座で解説します。

エフェクト→タイトル→テキスト+を選んでタイムラインにドラッグ&ドロップさせます。

テキスト+をクリックした状態にし、インスペクタで文字を入れていきます。フォント、色、サイズ、位置を好きに変えてください。
マウス操作でテロップの位置を変える方法

インスペクタではなくビューワー画面上からもテロップの位置は変えられます。赤矢印の先をクリックするとモニターの見た目が変化します。マウスでドラックしてテロップの位置を変えてみてください。
文字のフェードインフェードアウトをする方法

テキスト+をクリックすると上部に赤丸で囲まれたモノが表示されます。これは左右に動かすことでフェードインフェードアウト(ゆっくり画像や文字が浮かび上がったり、消したりする効果)の効果を調整することが出来ます。テキストだけではなくビデオトラックやオーディオトラックでも同じことができます。
テロップがビューワー画面に表示されない場合

上のモニターに表示される場面は黄色い枠に囲まれた再生ヘッドに架かった部分になります。モニターに表示したいクリップやテキスト+に再生ヘッドを移動させてください。
これ以外の原因としてはフォントの種類の見直し、文字のサイズ、アンカー縦、アンカー横の数値を見直すことで改善できると思います。
再生ヘッドでモニターに映すシーンを選ぶ。
各クリップを選択するとインスペクタからそのクリップのパラメーター(フォント、文字サイズ、表示位置等)をいじることが出来る。
https://yamatumi.com/davinciresolve-how-to-make-telop/
トランジションを使ってみよう

トランジションは映像効果になります。シーンが切り替わる際のエフェクトに良く使われます。
エフェクト→ツールボックスの中のビデオトランジションで好きなトランジションを選びます。各トランジションの上のマウスポインターを重ねて左から右にマウスオーバーさせると効果が確認できます。
気に入ったトランジションはドラッグ&ドロップでクリップとクリップの間に配置してください。
カラーディップ、クロスディゾルブ、ブラーディゾルブあたりが良く使われます。
BGMをつけてみよう
今回の講座のラストになります。
カット作業、タイトル、テロップの作業が完了しましたら、動画のイメージにあったBGMをオーディオトラックにドラッグ&ドロップしましょう。
音の大きさの調節方法

赤矢印のミキサーをクリックすると黄色矢印の所にスライダーが表示されます。トラック毎に音の大きさを一括で調整できます。BGMが音声の邪魔をしないように各オーディオトラックのスライダーを動かして調節してみてください。
ビデオトラック、オーディオトラックの高さは各トラックの仕切りの部分をマウスで広げたり狭めたり出来ますのでお試しください。
さらに動画のクオリティーを上げるポイント
録りたての動画はダイヤの原石です。内容が良ければそれだけでもファンがつくでしょう。動画編集によって不要な部分を削り、磨いていくとさらに多くの人の目に留まるようになります。
変化の少ない動画は飽きられやすく見るのをやめてしまう事が多いそうです。5秒変化がないと動画を見るのをやめてしまう人が多いそうです。テロップやSEを入れる事でどんどん画面に変化を加えていきましょう。テロップを右から左に流したり、擬音テロップを入れて文字を揺らしたり、演者の感情に合わせてテロップのフォントを変えたり、漫画のような集中線を入れてみたりすると良いですね。
凝った動画が完成してもクリックしてもらわなければ始まりません。その入り口部分がサムネイルです。気になるサムネイルづくりが重要です。ジャンルによって流行りがあるので人気番組のサムネイルを研究してみましょう。
- 画面に変化をつけよう
- サムネイルが超重要
テロップの効果のつけ方やサムネイル作りについても特集を組んでいきますのでお楽しみにしてください。
まとめ
今回無料で利用できる高機能動画編集ソフトDavinciResolveのご紹介でした。
不要な部分のカット、タイトル、テロップ、BGMを入れるだけで動画としての見栄えを良くすることが可能です。主役はあくまで動画の内容になりますがこういった装飾をすることで動画の魅力をより引き立てることが可能です。
もともとプロの現場で使われているソフトですのでとにかく多機能高性能です。全ての機能を使いこなせるようになるには時間もかかります。一度に全部覚えようとせずに動画を作りながら必要に応じて少しづつステップアップするのが良いと思います。
皆様の動画スキル向上に役立つ情報を今後も提供していきますのでどうぞよろしくお願いします。

ご覧いただきありがとうございました。
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