動画を作るにあたり人気youtuberやお気に入りのyoutuberと同じテロップを使ってみたい。でもどうやればいいのか分からないという人向けの講座になります。
人気youtuberといえばHIKAKINさんを思い浮かべる人も多いと思います。HIKAKINさんのテロップは非常に見やすいですよね。サイズ、高さ、色と長年蓄積されたノウハウの結果が現在のテロップになっていると思います。原型となってるのは恐らくTVのテロップかなと思います。
HIKAKINさんの使っているテロップは、文字自体に色がついておりその文字の周りに別な色がついていて画像に埋もれず見やすくなってます。今回は多くのyoutuberが使っている袋文字の作り方について解説します。
イメージとしてはこんな感じです。
テロップを真似てみよう
まずお手本となる動画を見て頂くと良いと思います。
キャプチャーした画像か、ダウンロードした動画をタイムラインに配置してみましょう。
テキスト+を上のトラックに配置します。
お手本のテロップとテキスト+でつくったテロップが重なるように文字のサイズ色等のパラメーターをいじってみます。これで文字サイズ、テロップの高さの基準が出来ました。数値を覚えておきましょう。
HIKAKINさんの人気シリーズ『不審キンTV』の一コマです。ピンクの文字に白のアウトラインと黒のアウトラインを入れています。この白黒のアウトラインを使う事によって画面が暗くても明かるくてもピンクの文字がくっきり見える様になってます。さらにテロップの高さに注目してください。youtubeのシークバーとギリギリ被らないように配置する事で、テロップが映像の邪魔にならないように工夫されています。
HIKAKINさんの動画はBGMとSEの入れ方テロップの種類等参考になるので是非ご覧ください。
袋文字の作り方
DavinciResolveを起動させましたら画面下のアイコンからエディットページを開きます。
ショートカット:Shift+4→エディットページを開く
エディトページを開きましたら画面右上のエフェクトをクリックします。
次にタイトルをクリックしてテキスト+をタイムラインにドラッグ&ドロップしてください。テキスト+が見当たらない人はツールボックスが閉じた状態かと思いますのでダブルクリックで開いてください。
ビデオトラックとオーディオトラックが出来ます。Text+はビデオトラック側に表示されます。
上の画像の紫色のラインはマウスで広げたり閉じたり出来る場所になります。ここをいじることでタイムラインやビューワーのサイズを変えることができます。今回はテロップが良く見えるようにビューワーサイズを広げた状態にしてみました。
ではタイムラインに配置したテキスト+をクリックしてインスペクタから文字を装飾していきます。画面右側にインスペクタのパラメーターが表示されてないかたは右上のインスペクタをクリックすると開きます。
インスペクタを開くとこんな感じです。
黄色い枠内を使っていきます。一番上の黄色枠のタブで画面が切り替わります。
現在テキストタブが開いているのですが、ここでは、テキスト、フォント、カラー、サイズ、アンカー(縦)を操作します。
まずテキストに日本語の文字を入力してみましょう。フォントは日本語対応のものに変えます。windowsの方はテストで「MS Pゴシック」にしてみてください。
テキストに打ち込んだ文字がビューワーに表示されていると思います。ここでは「みなさん、こんにちは!」と打ち込んでみました。
サイズの項目で文字の大きさを調整したり、アンカー(縦)の項目で表示される高さを変えてみてください。
アンカー(縦)を動かしてもあまり高さが変わらないかと思います。その場合は直接数字を入力できますので試してみてください。
ビューワーからもテロップの表示位置を動かせます。
ビューワー左下の四角のアイコン(変形)をクリックします。アイコンの隣の矢印をクリックするといくつか項目が出てきますが今回は変形のみを使います。
するとビューワーに四角の囲いが出来ます。マウスでドラッグしてテロップの位置を移動できますのでお試しください。この状態を解除する場合は左下の四角のアイコン(変形)を再度クリックしてください。
次にこの文字にアウトラインを加えていきます。
インスペクタ画面からText+のタブをシェーディングにかえます。
シェーディングのタブを開くとエレメントを選択が1から8まであります。
1から4まではすでに名前が割り振られています。今回は2と4のエレメントを使っていきます。
最初に2のエレメントを選択してください。
2のエレメントの名前はRed Outlineになっています。有効にチェックを入れるとプロパティー等が下に表示されます。プロパティの外観は左から2番目が選ばれている状態です。太さでアウトラインの太さを調整します。カラーでアウトラインの色を変えます。
太さのスライドバーを一番右まで動かして数字を0.1に変えてみるとビューワーに表示されるテロップはこの様になります。
次にエレメントの4を選択します。
有効にチェックを入れるとプロパティ等が表示されます。
外観は左から二番目を選択してください。カラーで色を変えられます。
プロパティー内の太さですが、ここの数値をクリックしてキーボードで0.3にしてください。
ひとつ前の工程では、「みなさん、こんにちは!」のテロップに対し赤いアウトラインを作りました。
その際、太さを0.1に変えています。ここもレイヤー構造になっており、大元のテロップが一番上でエレメントの数字が大きくなるほどレイヤーは下になってきます。
現在シェーディングの4で青のアウトライン作ってますのでシェーディング2で設定したアウトラインよりも太さの数値を大きくして下からはみ出させる必要があります。
この様に表示されたかと思います。
白文字、赤のアウトライン、青のアウトラインという袋文字が完成です。レイヤーの構造としては上から白文字、赤アウトライン、青アウトラインの順で重なっていることになります。
作ったテロップを保存しよう
画面左上のメディアプールを開きます。
3つ点が並んだところをクリックします。
Show Power Binsをクリックしてチェックを入れます。
マスターの下にパワービンの項目が出来ます。
パワービンの枠(黄枠)を右クリックして新規ビン(赤枠)を選択してください。
するとビン1というフォルダができますので自作テロップとか分かりやすい名前に変えてください。このビンにタイムラインで作ったテロップをドラッグ&ドロップすることが出来ます。
ビン=フォルダとなります。フォルダの中にフォルダを作れるのと同じでビンの中にビンを作ることが可能です。
今回作ったパワービン内のフォルダについては、他のプロジェクトでも利用できます。別動画を作る際にメディアプール内のパワービンに置いてある自作テロップをドラッグ&ドロップすると使いまわせます。プロジェクトごとにテロップを作るのは面倒ですので作ったテロップはパワービンにどんどん保存しておきましょう。テロップ以外に良く使うBGM、SE、トランジション、画像等を収納しておくことも可能です。
補足:セリフのテロップについては画面下に配置すると良いです。位置決めもした状態でパワービンに保存すると後々楽になります。
今回の講座の振り返り
- テロップのサイズや位置の調整方法
- テロップのアウトラインの作成
- アウトラインを2重にする方法(注意事項:2番目のアウトラインの太さは1番目より大きくしないと見えない)
- テロップの保存方法
数回同じ作業を繰り返せば覚えることが出来ると思いますのでテロップの位置、色、サイズ等変えて複数パターンを作ってしまいパワービンに保存し今後の動画制作の効率化を目指してみてください。
作例
動画の画面下の位置に色違いで複数のテロップを作ってます。
自分のセリフのテロップを作る場合は、ご自身のパーソナルカラー決めて毎回同じにすると良いと思います。歪んだ形のフォントを使うと感情や叫び等を表現することも可能です。金額を表示するときは文字を金にしたり、パチスロ動画を作る時はレインボーなども作っておくと良いですね。
オススメのフリーフォントについても記事にまとめますのでお楽しみにしてくだしあ。
https://yamatumi.com/a-collection-of-super-convenient-font-links-introducing-recommended-fonts/
グラデーション、金文字、レインボー等については別講座で解説していく予定です。
ご覧いただきありがとうございました。今後もDavinciResolveの使えるテクニックなどをご紹介していきますのでよろしくお願いします。
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