モデム交換の経緯
TP-Linkから無断でセキュリティー会社にパケット送信を行っているという記事がネットで話題になる。TP-Link側の説明ではセキュリティ向上のため行っており、手動で解除できるようUPDATEを予定とのことだったが、まったくUPDATEする気が無いらしい。中国製はデータ収集をしていることはHuaweiの件でも有名だったのでどうしようかなと思っていた。
モデムの情報をネットで見ていると自分が所有しているTP-Link AC1750は一世代前のIPV4、Wi-Fi5(11ac)という規格で現在の最新はIPV6、Wi-Fi6(11ax)であったためどちらかというとこちらの方が興味が大きかった。乗り換えによって速度が向上すると動画のアップロードやyoutubeで4k60Pの映像視聴がより捗るのではないかと思った。
IPV4、IPV6とは
IPV4はインターネットプロトコルでありこのバージョンでは、グローバルIPが43億個作れる。ローカルを除くパソコン43億台(IPアドレスが32ビットデータ=2の32乗個=42億9496万7296個)がネット接続が可能ということ。昨今接続される端末が増えたため現行のバージョンでのIPアドレスの枯渇問題が生じていた。
そこで誕生したのがIPv6になる。IPv6では128ビットのデータになり2の128乗個のIPアドレスが作れる。( 340282366920938463463374607431768211456個になるらしい)これでIP枯渇問題は解消と向かうのだが、プロバイダ側と家庭内に機器が対応する必要がある。よくある誤解としてIPv6にするとネットが早くなるわけではない。使えるIPが増えるだけである。

OCN(フレッツ光)でIPv6にすると速度向上する理由
現在OCNでは接続する機器(ルーター)がIPv6対応であれば標準でIPv6に接続されるようになっている。今回のケースだとTP-Link AC1750はIPv4でPPPoE方式で接続されていた。それが新しいモデムIODATA WN-DEAX1800GRだとIPoE方式で接続される。PPPoE方式からIPoE方式に変わるというのが今回のモデム交換の肝となる。OCN公式から引用すると「IPv6ネットワーク上で実現するIPv4インターネット接続。これまで、IPv4通信は、混雑しがちなPPPoE方式での通信でしたが、IPoE方式により、IPv4通信もIPv6ネットワークを通ることで、スループット(トラフィック流量)が向上いたします」とのことだ。1車線の道路が4車線ぐらいに拡張されたと思えば良いだろう。一つの車線にタクシーやバスが路駐しても渋滞になりにくくなるわけだ。IPoEの技術はすげー!

OCNだとIPv4側もIPoE方式を使うので早くなる!
OCN公式からの引用→IPv4 over IPv6とは:IPv6ネットワーク上で実現するIPv4インターネット接続。これまでIPv4通信は、混雑しがちな「PPPoE方式」での通信でしたが、「IPoE方式」によりIPv4通信もIPv6ネットワークを通ることで、スループット(トラフィック流量)が向上します。

上記画像のIPoE接続環境確認サイトはこの文章をクリックすると飛べます!OCNユーザーはテストしてみよう!
WN-DEAX1800GRを選んだ理由
- IPv6対応
- WiFi6対応
- 国内メーカーなのでバックドアが仕組まれている可能性が極めて低いだろうという安心感。
- 安い。Yahoo!ショッピングでポイント付与や送料などを加味して実質5千5百円程で買えた。
- 価格ドットコムのプロダクトアワード2021無線ルーター部門で金賞を受賞!




モデム交換自体は配線を繋ぎなおすだけ!
フレッツ光回線の場合自宅にONUという端末が接続されている。説明書どおりにそこにつなげているルーターを交換するだけ。交換前のルーターにWPS機能があれば無線LANの設定も新しいルーターにボタン一つでコピー可能!簡単にwifi端末接続環境の引継ぎが出来た。
本当に早くなったのか検証してみた。
事前に交換前の速度について有線、無線接続で記録をとっておいた。
有線接続:IPv4(AC1750)→IPv6(WN-DEAX1800G)



- ルーター交換前TP-Link AC1750(ipV4 Wifi5)でダウンロード545M、アップロード96M。普段使いでは全く問題ない感じだ。
- ルーター交換直後IODATA WN-DEAX1800GR(ipV6 Wifi6)でダウン431M、アップ96M。ダウンロード速度は落ちた。
- 翌日朝9時に速度測定したもの。ダウン230M、アップ9M。うむw
時間帯もあると思うので16時に速度測定したところダウン146M、アップ11Mに。モデム交換後の速度が落ちてるので設定の見直しを必要がありそうだ。
無線接続:Wifi5(AC1750)→Wifi6(WN-DEAX1800G)へ変更後の速度

TP-Link AC1750

IODATA WN-DEAX1800GR

所有している端末がWifi6未対応なので速度は殆ど変わらず。恐らくAC1750はwifiの電波が強い仕様だったのでこういく結果になっている。基本的に広い家だとwifiの電波の強さも重要なんだけど狭い家だとここら辺は気にしなくて良いと思う。それに自宅外にも強い電波飛ばしてるのはあまりよろしくないしね。
- TP-Link AC1750 ダウン125M アップ59M いいね!
- IODATA WN-DEAX1800GR(Wifi6)ダウン20M アップ39M ギャー!
- IODATA WN-DEAX1800GR(Wifi6)ダウン102M アップ60M 翌朝9時に測りなおしたら改善していた。
Wifi6のパフォーマンスを出すためには対応機種が必要です。新型のiphone持ってる人でオンラインゲームをしている人は遅延が減るらしいので導入する価値があるかもしれません。ツイッターばかりしている自分にとっては今のところオーバースペックと言えるでしょう。
再起動してみる!
モデムの再起動を行った!
有線接続はこちら!

無線接続はこちら!

あまり変わらない!LANケーブルが原因かもしれん!交換してみる!(後述)
wifiについては、端末が対応してないのでこれで問題なし。有線の速度が上がらないのはもともと回線速度が速いからかもしれない。
ネットが接続されなくなる不具合が頻発する
モデムのランプは正常な状態でPC側でDNSエラーが発生。切り分けとしてPC再起動→直らず。モデム再起動→改善。しばらくすると同じ状態が繰り返された半日で3回発生。ルーターにDOS攻撃をブロックする機能があるらしいのでそれかな?と一瞬思うも、頭の片隅に自動初期設定の不具合orWPS設定時に問題発生したかもと考えてルーターの初期化を実行してみる。その後は問題が起こることがなくなった。初期不良でなくて一安心。念のためWPS使うのやめて全部手動で端末を接続した。
2日程様子見しましたがその後は切断は発生してない。初期設定時に光回線終端装置であるONUにルーターを接続し電源を入れた後に5分間放置する必要があるのでそこだけ守れば問題は起きなかったかもしれない。ここは絶対守った方が良さそうだ。
LANケーブル交換によって速度は変わるか
保有しているLANケーブルがカテゴリー5e(最大通信速度が1Gbps)なのでこれを2世代上のカテゴリー6A(最大通信速度が10Gbps)に変更、速度的な変化は見られなかった。
今回テストのためAmazonで購入した「BUFFALO ツメの折れないLANケーブル カテゴリ6a ストレート ノーマルタイプ ブラック BSLS6ANU50BK」長さ5m。価格523円。





みんなのネット回線速度で最終的な速度計測結果

下り速度は時間帯によって330から430Mbps。上り速度は60~90Mbps。上り速度についてはプロバイダ側で速度制限が入っているかもしれない。
結論
速度測定サイトでの計測ではルーター交換による速度の向上はなかった。恐らくもともと良い回線状態だったのだろう。ただ、youtubeで良く見る高画質画像(4k60p)の映像の読み込みがもたつかなくなったことと、youtube再生時に時々音声が途切れるという症状がでなくなったため交換して良かったと思っている。
コメント