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はじめに
公式に書かれてない方法になりますので自己責任になります。同じことをして文鎮化しても一切責任がとれません。この記事を読んでるみなさんより技術や知識がないと思うので質問はご勘弁ください

今回試したこと
古いバージョンのHelixキーボードをVIA対応にしているHelix rev3のファームウェアで上書きしてweb上でキーマップの管理が出来るようにする。

環境
win11
Helixキーボードの初期版(一番最初に販売されたバージョン)

想定できるリスク
ファームの書き替えを失敗して文鎮化



手順
1、VIA対応ファームウェアをダウンロードする
2、Pro Micro Web Updaterでダウンロードしたファームウェアを書き込む

それでは順番に説明していきます。

まず以下のリンクからファームウェアをダウンロードします。

VIAファームウェア置き場
Helixキーボードの場合縦4列と5列のバージョンのファームウェアがありました。自分は5列にして組み立てたのでhelix_rev_5rows_via.hexをダウンロードしました。


次に以下のサイトを開きます。
Pro Micro Web Updater

ここではHelixキーボード上に実装されているPro Microに先ほどダウンロードしたVIA対応のファームウェアを書き込みます。




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ファイルを選択をクリックしてダウンロードしたファームウェアを選択します。





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ここでパソコンにHelixキーボードを接続します。左右一台づつ順番にファームの書き換えをしていきます。TRRSケーブルは外した状態です。




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flashボタンをクリックします。
すると以下のような画像がポップアップします。





SnapCrab_No-0056
自分の場合は一番下のArduino Microを選択して接続ボタンを押して進めました。






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Arduino Microが表示されない場合やどれを選択すればよいか分からない場合ははキーボードにある白いスイッチを押した後に表示されたものが正解っぽいです。ここは間違うとえらいことになるかもしれないのでドキドキしました。

もう片方のキーボードも同じ作業を行います。

終了しましたらUSBケーブルをいったん抜いてTRRSケーブルでつないで再度PCに接続して動作確認をしてください。






VIAでのキーマッピング
ファームの書き換えが終わりましたら実際にVIAのサイトでキーマッピングの操作が出来るか確認してみます。

VIA
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対応キーボードをPCに接続した状態で画面左下のStart Nowをクリックするとキーマップカスタム画面に進みます。





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Authorize deviceをクリックします。




SnapCrab_No-0061
このような画面がポップアップしますのでキーボードを選択して接続します。




SnapCrab_No-0065
このような画面に切り替わります。
上は現在のキーボードの配列が表示されます。
左上のLAYER0123でレイヤーを切り替えます。



キー配列を変える場合
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上のキーボードで変えたいキーを選択します。

SnapCrab_No-0064
次に下の画面で変更後のキーを選択するだけでOKです。即時反映されます。


これで以前の方法よりも簡単にキーマップが変えられるようになりました。




参考リンク
qmk_toolbox
ファームウェアを書き込むソフト
SnapCrab_No-0050
自分が見た時はver0.3.3が最新でした。windowsの場合はqmk_toolbox.exeファイルを使うみたいです。今回は未使用。


qmk firmware 
qmkのファームウェアのHPです。キーマップ等をカスタムする際はここを参考にします。今回は未使用。


遊舎工房のHelixキーボードキット(完売)
私が組み立てたのはコレですね。当時のデータが残ってるのは助かります。
ビルドガイド
ファームウェア


遊舎工房 Helix rev3 LP
新型のHelixキーボードキット。VIA対応済み。
ビルドガイド



以下おまけの読み物

コトの始まり
だいぶ前に電子工作がマイブームになりました。ブレッドボードでLEDをチカらせるところからスタートして同人電子工作でバランスアンプを組み立てたり、ギターに直接ブッさせる小型スピーカーを工作して楽しんでました。

この時期にtwitter上でクラウチさん(のちに遊舎工房をアキバにぶっ建てる凄い人)がHELIXキーボードのPCB基盤の告知や販売を始めました。はんだ付けをしたい症候群L5発症中の私はコレに飛びつきました。確か主要な部品は全部キット化して売ってくれてたような記憶が薄っすらあります。足りないパーツはaliexpressや秋月電子で買いあさったような記憶も薄っすらあるようなないような…。記憶力に関してはおじいちゃんなんでご勘弁。

私以外にも大勢の人が飛びつきその後コミケ界隈で同人キーボード旋風が巻き起こるのですがそれはまた機会があれば話そうかと思います。とにかく自作キーボードブームのスタート地点、震源地や台風の目をタイムリーに追えていたのは自分にとっては良い思い出になっています。

はんだ付けは得意でしたのでちょちょいと簡単に組み上げました。最後にPro Microというマイコンボードにファームウェアを書き込んで無事完成。(本当はハンダ吸い取り機を買う必要が出てくる致命的なミスを犯してたが年月とともに記憶が改変されて美化されてます)

キーマップがレイヤー構造になっており自由にカスタムが可能。見た目以上に様々なキーを配置できます。でもカスタムがやや面倒という欠点がありました。さらに一般的なキーボードと異なる格子状のキー配列のためタイプミスが頻発。慣れる前に使いこなすのを諦め100均で買ったハガキ用のケース(シンデレラフィット)に仕舞い放置されていたのです。
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ダイソーやセリアで売ってるケースです。おぬぬめ!


そして現在
失業して無職になりゴロゴロと惰眠を貪りつつyoutubeやらブログなどを始めるがどれもこれもうまくいかない日々。せや!アニメーターや漫画家にもなりたかったかもと若い頃の夢を思い出し絵の練習なども始めました。
液タブを机の上に置くとキーボードの位置に困ります。せや!(2回目)セパレート式のキーボードなら液タブの左右に配置できて便利やん!と閃きます。そこで今回のHELIXキーボードが復活するわけです。

とりあえず配線方法は覚えていたのでサクッと接続。普通に使えます。ファンクッションキーどこ?DELキーは?HOMEやENDもどこか分からない。ググるっきゃないでしょーってことで調べようとするもこのキーボードの名前や当時誰から買ったのかも全く覚えてない始末。基盤におしゃれなフォントで書かれた読みにくい英文字を解読するとXOOベータHELIXの文字が!
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検索結果、そしてVIAとの出会い
HELIX関連では、自作キーボード界隈の始祖といえる遊舎工房のHPやらGITHUBの組み立てガイドが見つかりました。組み立てレビューをしている人も結構いて当時を懐かしむように記事を読み漁ってました。その過程でいろいろと記憶が蘇りこのキーボードの仕様やらファームの書き込み方などを思い出しました。
今はどんなキーボードが流行ってるのかはある程度把握してましたが細かい仕様については理解していなかったのでせっかくなので勉強しとくかということであちこちに描かれている組み立て日記的なものを眺めているとどうも最近ではファームの書き替えやらキーマップの書き替えをWEB上で済ませられることが分かりました。以前は専用のソフト(qmk_toolbox)を使う方法でした。選択肢が増えてより簡単になるのは良い事ですね。

じゃあやってみるかということで今回の記事が出来た次第です。
最後までご覧いただきありがとうございました。最後に個人的にお勧めなキーボードの紹介をして締めたいと思います。


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